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手話で花咲く カフェ談義(河北新報)

管理人

(「河北新報」令和7年12月8日付け記事より引用)

 仙台市青葉区のスターバックス仙台パルコ店が、聴覚障害のある人とない人が手話で交流するイベント「手話カフェ」を毎月開催している。同店スタッフで、ろう者の阿部裕人さん(21)の提案で始まった。阿部さんは、障害の有無に関係なく働ける社会になることを望んでいる。

手話カフェ参加者と手話で会話する阿部さん(右)

参加者「手話カフェで表現が豊かに」

 手話カフェは11月10日にあり、聴覚障害者5人を含む15人が参加した。阿部さんはコーヒーやケーキを手話で紹介。限定のクリスマスブレンドは、両手を下げてから右手の人さし指をこめかみに当て「コクを感じる」と伝達した。

 手話表現を教え合う時間も設けた。両手の人さし指を重ねる「合う」を使い、コーヒーとケーキの相性を伝え合っていた。

 参加した青葉区のパート逸見由佳さん(49)は「手話カフェで手話表現が豊かになった。ろう者と健聴者の架け橋になっている」と喜ぶ。宮城野区の市職員小野恵里さん(47)は「手話で意見交換できるのがいいところ」とほほ笑んだ。

 手話カフェは2024年9月に始まり、11月10日の開催で15回目。23年11月から働いている阿部さんは、ろう者の第一言語である手話でコーヒーの魅力を知ることができる場をつくりたいという思いがあった。「手話を通じて誰とでも対等に意見を交わすことができる。ろう者が社会にいることを知ってほしい」と願う。

同僚で聴覚障害がある遠藤さん「手話でコーヒーを知ることが楽しかった」

手話カフェでコーヒーの説明をする遠藤さん

 阿部さんの同僚で、ろう者の遠藤里美さん(39)は、初回のカフェに参加したことをきっかけに働くようになった。「手話でコーヒーを知ることが楽しかった」と振り返る。

 2人は接客時、手話以外に「筆談で対応できる」と書いた案内文を示してコミュニケーションを取っている。店長の藤井奈央子さん(50)とは手話を交わす。

 藤井さんは2人の働きぶりが職場環境に好影響を与えているという。「私が手話を間違っても嫌な顔をせずに応じてくれる。手話に限らず『仕事を間違っても大丈夫』と言える雰囲気が生まれ、誰もが働きやすい職場づくりにつながっている」と話している。

 12月のカフェ参加は受け付け終了。年明けは1月23日に開催。時間は午前10時15分~11時半。要予約。参加申し込みは店舗で直接受け付ける。