充実の支援、障害者の働く力に 仙台・根白石の新陽ランドリー (河北新報)
(「河北新報」令和8年6月2日付記事より引用)
<泉パークタウン・根白石ウイーク>

作業場に入ると、洗いたての衣服の香りが鼻いっぱいに広がる。従業員が請け負った作業一つ一つを真剣にこなす。「こんにちは」。擦れ違うたび、元気よくあいさつを交わす。
仙台市泉区根白石地区の南部。七北田川近くのクリーニング会社、新陽ランドリーでは多くの障害者が働く。医療機関で使われた従業員のユニホームや寝具の洗濯業務を行う。洗濯物の仕分け、洗濯、乾燥といった中核的な作業は障害者が担当する。健常者の従業員は指導や最終的な確認作業を受け持つ。
加藤幹太郎専務(36)は従業員の働きぶりを高く評価する。「障害の特性に合った作業内容にするなど配慮は必要だが、一度覚えれば正確に仕事をしてくれる。素直にひたむきに働いてくれる人ばかりだ」。働くことに意欲的な従業員が多く「もっと(仕事が)できるようになりたい」「他の仕事もしてみたい」という声が上がるという。
1964年創業。80年に障害者の雇用を始めた。数は徐々に増え、現在では知的障害、発達障害などの従業員計23人に上る。26年5月時点の障害者雇用率は62・5%という高さだ。食や休日のレジャーなど生活サポートを充実させ、障害者が生き生きと働ける環境整備に取り組む。
2021年9月に障害者雇用で先進的な取り組みをする中小企業を対象とした厚生労働省の「もにす認定」企業に、県内で初めて認定された。
障害者の生活面でのサポートを充実させており、長く働ける職場づくりを実現する。加藤さんが代表取締役を務める会社が隣でグループホームを運営し、障害のある従業員の約6割が暮らす。一般的なグループホームと異なり、長期休暇を含む休日にも食事が提供されるなど手厚い支援が魅力だ。
近くの根白石小体育館で卓球などのスポーツを楽しみ、東北各地への旅行を企画するなど、休日のレジャーも充実する。運動は仕事をこなすための体力づくりにつながるほか、職場に団結意識を生む。加藤さんは「『みんながいるからやる』という気持ちが生まれる」と語った。

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